月イチでブログを動かす。と公言しておいて、早速数ヶ月のラグが発生してしまいました。大人になると約束を守ることも難しくなるのです……。
……というのは私の惰性が原因なだけなのですが、実際大人になるにつれてゲーム等の娯楽に時間を割けなくなることは事実。不思議なもので、小学生の時には出来ていた「ちょっとした時間を利用する」というテクニックが何故か失われていく。
そんなことを繰り返していると、昔やりたかったあのゲームのリメイクや、期待の新作に手が伸ばせず、休日のちょっとした時間すら活かせずに「まとまった時間が出来たらやろう」などという一生来ない言い訳を使って能動的な行動から逃げてしまう日々が続いていくのです。
実際、この前発売された『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』も子供の頃に欲しかったけど買えなかったゲームの筆頭だったので予約して購入したのに起動もできていません。あんなにやりたかったゲームなのになあ……。
(お前が配信活動やら、ストⅥにお熱だからそうなると言われるとそうなんですけどモゴモゴ……)
そんな『アナザーコード』シリーズが発売された少し後、同じように本格ミステリーをDSで遊べるという触れ込みで出たゲームがありました。それが『ウィッシュルーム 天使の記憶』です。今回はそんな懐ゲーから「買えなかったゲーム」の思い出話でも。
本作が発売されてややしばらく経った時期、即ち2007〜2008年頃。当時まだ学生だった私には、中古で2000~3000円というゲームは高額だった頃でした。そんな中で本作を持っているというのは、私にとっては「周囲とは一線を画する大人」であるかのように感じたのです。何故なら、私のような普通の学生の多くは『モンスターハンター2nd』を買うために友人と貯めたお年玉をブッパしていたから。学生時代って、友人と一緒に遊ぶゲームを買うか、家で一人腰を据えて遊べるゲームを選ぶかでいつも頭を抱えていた記憶があります。
今みたいに完全無料のゲームは据え置き、携帯ゲームともに殆ど無く、ガラケーで遊べるゲームは少なかったのですよ。それに、パソコンのオンラインゲームは我が家のPCスペックではカクカクで快適とはとても言えないレベルでした (それはそれとして、『モンスターハンターフロンティア オンライン』を少しだけ遊んでいた記憶はあります)。そうなると、やはり吟味されたゲームで遊ぶしかなかったんですよね。
そして、金もない学生が何をするかというと、激安中古ゲームガチャや、Wiiのバーチャルコンソールでのレトロゲーガチャです。みんなで出来て、かつ面白いゲームは無いのか日夜友人たちとゲーム屋やWiiショッピングチャンネルを巡回してました。懐かしい青い思い出。そのガチャ代で中古ゲームが買えたのでは?……ちょっとよく分からないですね。
ちなみにバーチャルコンソールについては本企画のバックナンバーで語っているので、興味があればこちらもどうぞ。
yanyantukeboono.hatenablog.com
ですが、「買えなかったゲームのことは忘れない」というのは子供の頃から変わらないもので、欲しかったゲーム、やりたかったあのゲームは大人になっても目に付くものなのです。実際、どうしてもやりたかった『逆転検事』シリーズをこの前も全部集めちゃったし。
閑話休題、そんな大人な雰囲気を醸し出していた『ウィッシュルーム 天使の記憶』。本作最大の魅力というのは、やはりDSの2画面を縦持ちで生かした謎解きであったと思います。実際に遊んでいない私が語るのもおかしいですが、DSではこの縦持ちでの遊び方をする作品はいくつかあって、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『ナナシ ノ ゲエム』など、発売時期は前後しますが遊び方に創意工夫が為されていた時期なんですよね。それでも、まるで小説を読むように、本を捲るように遊びながら展開される本格ミステリーという発想はこのゲームが無二だったように感じます。探索などのアクション、謎解き要素もありつつ、会話から真相を掴むADVパートも遊べるという部分もまた、当時としてはオシャレに感じた部分ですね。
ああ、作品について触れれば触れるほどやってみたくなるゲームだ。
社会人の今なら金があるんだから買えよ! という意見はごもっともなのですが、先程書いたように歳を取ると古い作品を改めてやる元気というものが失われていくのです。『ウィッシュルーム』シリーズ、今でもやりたいゲームの上位なのでこれを期に買いたいのですが、プレミア価格になってて未だに高いんですよね……。
なお。本作の続編にあたる『ラストウィンドウ 真夜中の約束』は開発元であるシングが消滅する直前の作品であるため、本開発元が手掛けた最後の作品ということになったみたいです。ただ、同開発元が手掛けた『アナザーコード』が冒頭で伝えたようにSwitch向けのソフトとしてリメイクされているので、『ウィッシュルーム』シリーズもワンチャンリメイクされたりしないですかね……任天堂さん?
ちなみに、『ウィッシュルーム』、『アナザーコード』シリーズのシナリオを手掛けた鈴木里香氏と、『ワールズエンドクラブ』、『デスカムトゥルー』でお馴染みイザナギゲームズがタッグを組んだ新作、
『ダークオークション ヒトラーの遺産』が2024年にNintendo Switch、Steamで発売予定とのことです!!
『デスカムトゥルー』に関する感想記事的は以前上げているので、興味があればどうぞ。映画を観るように短時間でも遊べて、かつゲームとしても面白い不思議な体験を皆様も是非。Switchでもダウンロード版が発売中です (ダイマ)!
yanyantukeboono.hatenablog.com
でも『アナザーコード』シリーズのSwitch移植といい、『ダークオークション ヒトラーの遺産』といい、これだけ動きがあるのならば『ウィッシュルーム』シリーズにも何らかの動きがあると信じて良いんですよね?
そうですよね!?
移植されますよね!!!!
と祈りつつも、あのDS縦持ちを生かした謎解きがどのように再現されるのかは本当に気になります。マジでどうかよろしくお願いします!! 任天堂さん!!