冬が去り、春が近づいてきました。春先は花粉が飛ぶのでアレルギー体質の人間には地獄のような季節です。おまけに、私が飲んでるアレルギー薬は眠たくなるので余計にしんどいです。実際、現在進行系で眠たくて辛いです。眠気の飛ばし方って、なにかあるんでしょうかね。ビックリするものとか見たら眠気が吹き飛んだりするのかな。心臓に悪そうなのは苦手なのでやりませんが。
ということで、ビックリ系のゲームが大の苦手分野です。なので、ホラーゲームもめちゃくちゃに苦手です。また、幽霊もののゲームもかなり苦手で、『零 -ZERO-』なんかは一度買ったのですが怖くて序盤で投げてしまいました。
そんなホラーゲーム嫌いでも楽しめたのが、この『ルイージマンション』でした。子供ながらにそこそこは怖かったのですが、それよりも謎解きやアクションの要素が楽しいゲームなんですよ。
ストーリーの概要としては、テレサたちによって屋敷の中の絵に閉じ込められてしまったマリオをルイージが助けに行くというものです。今作は珍しくマリオを救出する物語なんですね。作中でのルイージは怖がりなのですが、兄のために恐怖を乗り越えて屋敷にやってくるのです。素晴らしき家族愛。
他の作品だとルイージは不遇な扱いをされることが多いので、当時はルイージ主役の作品というだけで我がことのように喜んでました。なんでか知りませんが、昔からマリオよりもルイージの方が好きだったんですよ。初代『スマブラ』でもルイージメインで使ってましたし。緑色が好きだったからかな。
そんな『ルイージマンション』ですが、当時は確か「ゲームキューブ」のローンチタイトルだった記憶があります。初めて遊んだゲームキューブソフトが本作だったので、私の中では「ゲームキューブの代表作=ルイージマンション」という認識ですね。他にも、『スマブラDX』や『カスタムロボ バトルレボリューション』など多種多様なゲームが出ていたのですが。
話を戻しましょう。本作では、様々な幽霊と「オバキューム」なる対オバケ用掃除機で戦っていくゲームです。間違いなく元ネタは『ゴーストバスターズ』な気もしますが、それは置いておいて。このオバキュームを使ったアクションがまあ上手いこと出来てまして。対オバケ用というだけあってザコからボスまでこの武器を使います。
ボス戦では様々なギミックを掃除機やライト、途中で入手できるエレメントの力を使って弱点を見つけていきます。ボスは戦闘開始時に弱点のヒントとなることを語るので、それを参考にして行動を考えていくのが面白かったですね。
攻略法も本当に多種多様で、ボスの飛ばしてきた球を吸って飛ばしてぶつけたり、チャーハンを吸い込んで怒らせたりとそれぞれのオバケに合った対応求められて楽しかったです。楽器を全て鳴らした後に音楽クイズに正解することで戦いが始まるという、「ピアン」のギミックがとても好きでした。
また、オバキュームでボスを吸う際にはある程度左右への緩急をつけた振り分けが必要です。ある程度のテクニックも要求されて、上手いこと一回で吸いきれると普通より沢山お金が貰えるので何とか逃すまいとしていました。お金の力はすごい。
探索時にも、オバキュームの吸い込み機能をフル活用する仕組みになっていましたね。鏡にかかった布を吸い込む、ルイージが直接触れられない場所の場所の家具を動かす、高いところにある鍵を吸い寄せるなど、常にオバキュームの機能が必要になるのが上手く出来ていました。ポスター裏にスイッチがあったりもするので、何でもまず吸い込んでみよう! と思わせる作りなのが良いです。
当時は、物語の後半で出てくる「ジャンボテレサ」が強敵で凄く苦戦した記憶があります。オバキュームで吸い寄せてユニコーンの銅像に刺して分裂させ、1匹づつ凍らせて倒す結構分かりやすいボスです。
問題は残り数匹のサイズになってからで、氷のエレメントがちっとも当たらなくなるんですよ! 見た目的には当たっていても判定が取れていないことが多くて、当たらない→テレサのタックルを食らう のコンボで何度もやられていました。子供ながらに判定の理不尽さを感じたのを覚えています。
昔のゲーム、今やっても判定がよく分からなかったりするのでイラッとするときがありますよね。今はもう良い大人なので位置取りなどを微妙に変えて対処できますが、小さい頃は「判定」なんて言葉も知らないので、同じやり方を繰り返しがちでした。「視点を切り替える」って、やっぱり大人になる中で身につく能力なんだなあとしみじみ感じます。
また、ラスボスにシリーズお馴染みのクッパが登場するのですが、今作ではキグルミとして登場します。クッパのキグルミに攻撃して本体のキングテレサを吸い込むという仕組みなのですが、なぜか当時は「本物のクッパなのでは?」という気持ちがあって首が取れるクッパを酷く心配していました。定期的に家族に対して、「次のゲームでも普通にクッパ出てくるかな」と聞いていた記憶があります。ラスボスの安否まで心配する当時の私、純白の擬人化みたいな性格だったな。今では見る影もないほど薄汚れてしまったが。
クリアまでに稼いだお金で、最後の家がグレードアップしていく仕組みも楽しかったです。2周目からは出来るだけ大金を稼ごうと、屋敷中を回って隠し部屋などを見つけて回るようになるのも上手い塩梅でした。
とまあ、怖さ半分、愉快さ半分な本作は3DSにも移植されて非常に遊びやすくなっています。なんでも、3DS版だと二人プレイにも対応しているとのこと。また、シリーズ展開も続いていて3まで発売されています。私は初代しかプレイしていませんでしたが、2以降も愉快で少し怖いオバケたちが出てくるようですので遊んでみて下さい。