私にはなんとなく、「観る専」になっているゲームが幾つかあります。基本的にはストーリーのない格闘ゲームや対戦ゲームで、「自分ではプレイせずに動画だけ見ている」ものがあるんですよ。苦手分野である等、様々な理由からプレイはしていないのですが。
『Dead by Daylight』(以下、「DbD」と略す) のプレイ動画に関しても、かなり昔から好きで観ていましたが「観る専」でした。どのくらい前からというと、「カニバル」が「ヒルビリー」の下位互換と呼ばれていて、キラー側でハッチが閉じられなかった時代くらいから好きでした。時期にして2017年ごろからでしょうか。当時からなんとなく「このゲームは観る専になるだろうな」と思っていました。今まではゲーセンにおける「プレイヤーの後ろでベガ立ちするおっさん」みたいな立ち位置だったわけです (あっちはプレイヤーである場合も多いですが)。所謂「動画勢」や「エアプ」といわれる存在です。
今後もエアプ勢のままかと思っていたのですが、今まで使っていたPCをゲーミングPCに買い替えたタイミングでスチームのセールが来ていたことや、友人からも偶然一緒に遊ぼうと誘われたのをきっかけに本作を購入しちゃいました。エアプからの卒業。
なにか運命めいたエアプ卒業だったのですが、実際に遊んだ感覚と動画で見ている感覚の違いが大きかったので感想をまとめていこうと思います。先にも書いていますが、PCのスチーム版でプレイしています。一番大きな感想は、「観てるよりやる方が楽しいし、難しい」です。うん、普通の感想だな。
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- 発売日: 2020/11/26
- メディア: Video Game
PC版における「キー設定」の大切さ
まずは操作感から。PC版はパッド操作よりも、マウスとキーボードの方が素早く対応できるとよく聞くので現状はキーボード操作を練習しています。ただ、キーボード操作が大変で。PCゲームに慣れている人には違和感なしかもしれませんが、普段コントローラーで遊ぶ人間だと「WASD」での移動がしんどいです。特に斜め移動のミスが多発して、よく壁に引っかかります。動画で見ていると「なんでそこで引っかかるの!!」と思っていたんですが、普通にむずいっす。ちなみにパッド操作はLボタンやRボタンでの操作が中心になりますので、据え置きゲームに慣れていればやりやすいと思います。
あと、キーボードだとかなりの頻度で指の腱が攣りそうになります。人差し指、中指、薬指の3本が移動のメインになるのですが、この3本だけを動かすというのは普段はなかなか無いので非常に疲れますね。遊び終わった後に、手の甲の真ん中辺りにある腱が張る感じがします。これは私は左利きで腱鞘炎気味というのもあるかも。利き手や、普段の手の酷使具合で変わってくるかもしれません。
何はともあれ、キー設定は大変重要だと思いました。ご自身の手に馴染むキー設定をオススメします。私はダッシュとしゃがみをゲーミングマウスの側面ボタンに割り振ることで少し楽になりました。キー設定に関しては、様々な動画投稿者さんの設定を確認しながら検討しました。どんなキーが手に馴染むのかが分からない初心者の皆さんも、特定の入力がしんどい時にはDbDの動画を参考にしてみるのもありだと思います。特にフックに吊られたときの連打は、マウスホイールをコロコロする設定にした方が手に優しいですよ!
サバイバーは状況把握と配置理解が想像以上に大変!
次に、サバイバー視点についての感想です。まず発電機の場所が意外とわかりにくかったです。動画だと発電機の位置を把握されて動いている方ばかりですが、自分でやるとこれが見つからない。これはパレット等も同じで、ただの背景とパレットを見間違えることが多かったです。フィールド上にパレットが多すぎて、どこにどう配置されるのかが覚えきれないんじゃ。改めて、動画でやっている方たちの状況把握力や配置などの把握って凄かったんだなって思いました。
あと、キラーとの駆け引きが難しかったです。動画で観る以上に後方確認をしながらの逃走が難しく、キラーの足も思ったより速く感じます。ただパレット周辺でグルグル回る、所謂「板グル」なんかはちゃんと相手の動きを見るとやりやすかったかも。ここら辺はエアプの経験が活きている感じがしました。
それと、他の初心者さんたちも動画で学んでいる率が高いのではないかと遊んでいて思いました。結構皆さんテキパキ行動をされていてビックリしました。ただ私のように操作に慣れていなさそうな方も少なくはないので、あまり気負いせずに気楽に遊んで良いと思います。あと、キラーに煽られても落ち込まないのは大事です。時々煽ってくる人もいますが、基本はちゃんとしている人の方が多かったです。
最後に、「トラップ強ない?」とも思いました。動画で観てても気付きにくい部分ですが、実際にプレイすると発電を急ぐあまり結構な確率でトラップに引っかかるんですよコレが。そして、ハマると非常にイラっとします。主に、トラップ警戒を行った自分に対して。
気がつくと相手を見逃してしまうキラーの苦悩
キラー側はまだそんなに遊べていないので、軽く触れます。キラーでは、サバイバーを追いかけるのが大変です。ちょっと隙があると追っていたサバイバーをすぐ見失ってしまうので、こまめに視点を上げておかないといけません。でも、視点が狭いのでキョロキョロする必要もあって手元が大忙しです。
また、サバイバーの時以上に旋回が難しいです。思った以上に木とか障害物に引っかかります。避けたつもりがちょっと引っかかっていたり、届くはずのダッシュ攻撃が思ったより遠かったりと調節が難しいです。特にぶつかってしまうとデメリットがある能力の使用中はムカつきます。ムキー!!
それと、エアプの時は初心者配信などで「序盤から一人を追うな!」とか思っていましたが、実際にやっていると分かっていても追ってしまいます。何だか悔しいんですよね、逃げ切られると。最適解が分かっていても自分の感情を重視してしまったり、サバイバーと出くわすと焦ってしまったりと気持ちの面でのミスが多く出ます。至極当たり前の話ですが、動画で観ているときよりも処理する情報が多くて意識が散漫になりやすかったです。それを喋りながら出来てる動画投稿者さんってすげえや。
あと、地味にフックの判定が厳しくて焦ります。うだうだやっているとすぐに逃げられてしまうので、焦らず深呼吸して正面に立ってからフックに吊るすのが大事でした。深呼吸してから人をフックに吊るすなんて、このゲーム以外では使わない言葉だろうな。
全般的に、実際に遊んでいると操作や周囲の警戒の両立が非常に忙しかったです。でも、動画で観ていた時と同じような緊張感がちゃんとあって凄く楽しいです。何より上手く逃げ切ったときや相手を捉えた時は嬉しいし、相手を出し抜けたときも気持ち良いです。これは遊んでみないと味わえない体験だなあと思いました。
スチーム版のセールは終わってしまいましたが、結構頻繁にセールは行われるので定期的に覗いてみて欲しいなと思います。また、想像以上に据え置きゲーム機版でプレイされている方が多かったです。なので、PC版以外でも気楽に楽しめるゲームだと思います! 5月には新チャプターとして『バイオハザード』とのコラボもありますので、是非この機会に遊んでみて下さい!