ヤンヤンつけボーの粉は残りがち

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ゲームと私 第16回 「数多の子供を絶望させてきた『爆ボンバーマン2』の極悪難易度」

小さい頃にどうしてもエンディングを見たかった作品ってなかったですか? 私にもそういう作品は多くありました。見たいけど見られない、当時は今ほど動画サイトが流行していなかったのでYouTubeで見て済ませることも出来なかった。そんな悔しい思いを乗り越えて、人は一人前のゲーマーに成長するのです。

 

 しかしながら、子供の頃の理不尽も大きくなってから再挑戦すれば意外となんとかなるものです。ところが本作はそんな甘さも一切なし! 子供だろうが大人だろうが、油断して侵入してきたものを喰らうアリジゴクが如き作品なのです。つまりは思い出補正とかなしに、マジで恐ろしく難しい。

 

そう、それは楽しげなパッケージとは裏腹に多くの子供達を絶望に叩き落とした悪名高きゲーム『爆ボンバーマン2』です!

 

爆ボンバーマン2

 

例に漏れず、私もこのゲームがどうしてもクリアできなかった子供の一人でした。当時は、クリスマスプレゼントとしてドンキーコング64と一緒にもらった (何故かこの年だけ2つゲームをくれた) 作品でした。しかし、子供に対して差し出すにはあまりに難しい極悪難易度のゲームだったのです。

 

 

子どもの頃は、最初のボスにやられまくって心が折れました。やたらと早い動作での攻撃、ヒットすると一撃で複数のハートをもぎ取る必殺技などあまりに手強かったのです。本作に登場するボスはいずれも攻撃パターンが難しくて、初見だとまず間違いなく玉砕される強さなんですよ。しかも前述の通り、火力の高い必殺技は対処法を知っていないと勝利は夢のまた夢という。

 

ただ、ショップにあるアイテムや情報には心躍りました。特に、新しいボムやボスが本当にカッコよくて。あと、相棒キャラクターである「ポミュ」の進化先も複数派生していく『たまごっち』スタイルでワクワクします。たしか「コントローラーパック」というものを挿せば、友達の家に自分流に服装をカスタマイズしたボンバーマンを持っていけたんですよね。このコントローラーパックを探して、自転車でゲーム屋を巡ったっけなぁ……。

 

中学生くらいの時にリベンジしたのですが、最後までクリアした記憶はないです。ラスボス周辺のステージで心が折れた記憶があるのですがちょっと曖昧で。ガーディアンスーツ回収の途中で飽きたのか、その後に詰んだような。とにかく「各ステージ毎に、恐ろしい回数リトライをしていた」という記憶だけが残っています。

 

本作はボスの難易度もさることながら、ステージ攻略の難易度が高いことが特徴でした。間違えて落下などしようものなら即死。チェックポイントなんていう生易しい要素はなく、ゲームオーバーになると最初から。ステージギミックもボムの特性をキチンと把握しないとクリア出来ないようになっています。また、随所でボムジャンプ等のテクニックも必要となります。

 

当時はアイスボムとハリケーンボムが大好きでした。アイスボムは水などを凍りつかせる能力が、ハリケーンボムは風の爆風でボンバーマンを動かせるのが楽しいのです。ハリケーンボムの方は、そのまま場外に押し出されて即死する場面が多発したのですが。

 

ただ、理不尽に難しいわけではなく、理解出来るとやりようが見えてくる絶妙さなのです。体力はライフ制なので落下などの事故さえ気をつければ即死は少ないですし、ソウルシリーズのように、リトライを繰り返すことでステージ攻略を効率化していけるのも楽しいです。ステージギミックとかが楽しいので、悔しいながらも何度も挑戦したくなる作りなんですよ。……ラスト周辺のステージとボスを除けば。

 

爆ボンバーマン2公式ガイドブック―Nintendo 64 (ワンダーライフスペシャル)

 

本作のラスボスは「NINTENDO64最強のラスボス」と称されるほどの強さを誇ります。多分、このゲームの知名度をある意味で向上させている要因だと思いますが。避けにくい攻撃、短すぎるボスへの攻撃時間、再挑戦までが長いステージ、攻略を放棄する攻略本など、耳にする噂全てが攻略の大変さを物語っています。これだけは最早理不尽なのでは。私はラスボス前のステージでキッチリと心折られたので、そこまでもたどり着けていないのですが。

 

クリアできないけど、どうしてもクリアしたい! そんな魅力たっぷりの作品がこの『爆ボンバーマン2』なのです。そこが「高難易度ゲー」と言われながらも「クソゲー」とは呼ばれない所以なのだと思います。皆さんも是非、この極悪難易度作品を一度は遊んでみて下さい!

 

自分で見れていないとなると、どうにかして見たくなるのが人の性。所謂、カリギュラ効果。なので、何故かまだ保管してあったNINTENDO64を引っ張り出して、そのうち攻略してみようかなと思っています。いつの日か、実機で最後を見届けたいなと思います。いつになるかは分かりませんが。

 

NINTENDO64 本体

NINTENDO64 本体

  • 発売日: 1996/06/23
  • メディア: Console
 
NINTENDO64本体 クリアブルー

NINTENDO64本体 クリアブルー

  • 発売日: 1999/12/01
  • メディア: Video Game