ヤンヤンつけボーの粉は残りがち

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遂に果たされた約束たち!! 新連載はジャンプ作家たちが再び登場!!【そして時は動き出す⑭ (2020年26号~30号)】

先週はこの企画記事以外全く更新出来ませんでした……。文章をまとめる行為って、自分の場合は精神状態によって調子が変化するんですよね。なので、もう少しコンスタントに記事更新できるような状況を作っていきたいなと思っています。どうすると良いのかは検討中ですが。

 

それでは今週分の感想です。前回までの流れは以下からどうぞ。

yanyantukeboono.hatenablog.com

 

今週は2020年号20~25号までの5号分の感想です! (20~21・22、24~25号の表紙は感想のところにあります) 今回は長期連載の完結ラッシュ! 終わりがあれば始まる作品もある、今回はそんな内容です!

週刊少年ジャンプ(27) 2020年 6/22 号 [雑誌]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束のネバーランド』 第179~181話 (最終話)

週刊少年ジャンプ(26) 2020年 6/15 号 [雑誌]

 

無事、鬼の世界と隔絶された人間の世界へ送られた食用児たち。しかし、そこにエマの姿はありませんでした。本当の「???」との契約内容。それは、エマだけが「家族」に関する全てを失うというものでした。ノーマンらは決死の捜索の末、エマを見つけますが記憶を失っていました。そんな運命に引き裂かれてでも前を向いて進むという結末です。

 

最終話への率直な感想としては「意外とあっさりと終わったなあ」です。エマが払った代償に対しての答えは、「絶望の運命に負けない」、「一緒に生きていく」ということでしたね。このテーマは、終始解放を求め続けたエマたちに相応しい一貫されたものだったなあと思ってジーンと来ました。

 

ただ、その自己犠牲の精神は良くない! とノーマンに伝えたエマが、結局自己犠牲を選択する所に「また?」と思ってしまう部分もあったり。まあそういう運命だったと割り切れる部分でもありつつも、ちょっとだけ気になりました。でも、残酷な運命もみんなでなら乗り越えられるというラストは納得でした。きっとこれからも彼らは運命に負けることなく、立ち向かい続けていくことができるんだろうなと思える明るい最後とも思いました。その他の全体総括の感想は後日別記事でまとめます!

 

最後の最後まで気が抜けない展開にはずっと心を揺さぶられっぱなしでした! 本作のメッセージ性とストーリーの面白さの両立は本当に素晴らしく、読んだ人たちに勇気を与えてくれる作品だと思います。

 

白井カイウ先生、出水ぽすか先生、本当にお疲れ様でした!!

 

 

『あやかしトライアングル』 第1~3話

週刊少年ジャンプ(28) 2020年 6/29 号 [雑誌]

 

あのToLOVEるで健全な男子諸君から一定数の信頼を得ている矢吹健太朗先生の新連載です。主人公が妖の術によって女の子になってしまうという衝撃の1話ですね。ただ、ToLOVEる』のときよりはエロ描写がほどほどで読みやすいです。展開が主人公の活躍にフォーカスされていて、エロとストーリーとの塩梅が今のところは丁度良い感じ。矢吹先生は別にエロだけじゃなくバトル作品も描ける印象があるので、そちらの展開にも期待していきたいところです。

 

よく考えたらゆらぎ荘の幽奈さん食戟のソーマの連載終了して、『僕たちは勉強ができない』も物語を畳みに来ているので所謂エロラブコメ系が激減してるんですね。そういった作品はアプリ版である少年ジャンプ+の方に増えている気もしますが、本誌の方はどうなっていくのかも気になるところです。

 

 

『破壊神マグちゃん』 第1~2話

週刊少年ジャンプ(29) 2020年 7/6 号 [雑誌]

 

どことなくクトゥルフ神話の神話生物みを感じる破壊神と中学生の少女のほんわかコメディ新連載です。ジャンプには割と珍しいほんわか日常系といった感じです。適度なヒロイック要素?や、恋愛要素もあってジャンプっぽい作品にもなっているように感じました。1話が始まった時はちょっと不安感もありましたが、個人的にはすごく好きなゆるさです。何より神話生物っぽいマグちゃんが絶妙にウザかわいい! この見た目で納豆を気に入るところとか、ドラえもんに通ずる愛らしさがあって良いですね。

 

一時はギャグ漫画がかなり減っていた印象がありますが、ここ最近は多種多様なジャンルのギャグ漫画が連載され始めて一安心です。一冊で様々なジャンルを楽しめるのも週刊少年ジャンプの魅力に感じます。ほんわか系ギャグ漫画が中々生き残りにくい印象がありますが、今後も長期連載に漕ぎ着けられるのか期待ですね。頑張ってほしい!

 

 

『灼熱のニライカナイ』 第1話

週刊少年ジャンプ(30) 2020年 7/13 号 [雑誌]

 

強面チンピラ刑事の主人公、イルカ刑事とその娘が活躍するハートフルハードボイルド新連載です。『べるぜバブ』の作者さんの新作ですね。1話の感じだと、ハートフルでハードボイルドな刑事モノって感じになりそうです。1話の印象としては、イルカがカッコよくて、以前よりも絵がキレイになったなぁといった感じ。まだまだ少女とも出会ったばかりなので、1話の段階では面白いかどうかなどは言及できない感じです。今後どのように展開されていくのか期待ですね。

 

田村先生はべるぜバブの印象が強いのですが、本当に凄く絵が美麗になりましたね。風景とか、キャラ絵が当時よりも圧倒的に洗練された感じがあります。『腹ペコのマリー』の時には、今まで通りの画風という印象があったのですが。

 

 

ゆらぎ荘の幽奈さん』  第208~209話 (最終話)

ゆらぎ荘の幽奈さん 24 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

宵ノ坂醸之介に身体を乗っ取られ、消滅寸前のコガラシ。幽奈が生前に遺した未練というのは、未来予測で観たこのコガラシ消滅の未来を改変することでした。ヒロインたちの未来予測でコガラシに擬似憑依をさせることで復活。無事に宵ノ坂醸之介を打倒します。未練が無くなった幽奈は成仏するはずでしたが、コガラシの力で現世に留まるという結末でした。

 

最終回は打ち切り気味だったのか、やや駆け足で進行していた印象があります。コガラシの復活も結構複雑な過程を経た感じがありました。理屈はやや分かりにくかったですが、まあ何とかなったのでヨシ! それと、幽霊である幽奈の成仏をどうするのかが気になるポイントでしたが、コガラシの霊媒体質を利用した能力で幽奈の未練を暴走させて現世に留めるという力技で解決しました。唐突な感じもありますが、今までもコガラシのトンデモパワーでどうにかなってきたので違和感は無かったですね!

 

本作は、終始コガラシがデウス・エクス・マキナとして機能していた感じがありました。ですが、その霊媒体質やその強さから戦闘時以外は問題を引っ張り込んでくるトラブルメーカーの主人公としても機能していたのが印象的です。それ故に、ゆらぎ荘全体のピンチの際には毎回コガラシの力が封じられてしまうので、展開がややマンネリ化してしまっていたのはちょっと気になる部分でした。ですが、最後は主人公のカッコいい活躍でキッチリ締まるところが少年誌的なカタルシスがあってよかったです。

 

こうしたハーレムものにおいては、終盤の大きな問題となる「誰エンドになるのか」という問題があります。本作では若干短めとはいえ、未来予測との形でストーリー中に個別エンドを処理したのは中々に面白いアプローチでした。『僕たちは勉強ができない』といい、各ヒロインのファンへのフォローも色々試行錯誤されるようになりましたよね。

 

ミウラタダヒロ先生、本当にお疲れ様でした!

 

 

『魔女の守人』  第16~19話 (最終話)

魔女の守人 3 (ジャンプコミックス)

 

自身の国を飛び出し、魔女を救おうとする主人公一行は各地で色んな魔女と騎士に出会います。彼らと戦いを繰り広げたり、交友を深めていきつつ各地で問題を解決する一行。そこから時は進んで、魔子を永遠に封じる指輪が完成して運命に打ち勝ったという結末でした。

 

序盤から展開のゆっくりさが気になる作品でしたが、打ち切りとなってしまいました。打ち切り路線に入るとやりたかった展開をする漫画が多いですが、そのままのストーリー進行で唐突に最終回を迎えたのでビックリしました。なんというか、最後までストーリーとして新鮮な要素が無かったように感じます。魔女たちを蝕む「魔子」の進行を止める要素や倒すべき黒幕なども終始登場しなかったので、どこを目標に進んでいるのかが正直わからず仕舞いでした。

 

せめて、今までの魔女や騎士たちと協力して問題解決する展開くらいは観たかったなと思ったり。良くも悪くも、テンプレを詰め合わせ過ぎた展開だった感じがあります。魔法をエンチャントして戦う感じとかは好きだったので、そうした独自性を物語と共に膨らませてほしかったなぁ。

 

坂野旭先生、本当にお疲れ様でした!

 

 

『呪術廻戦』 第108~112話

呪術廻戦 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

陀艮との戦闘は、七海、真希、禪院直毘人の元へ伏黒が領域展開で加勢して脱出を試みますが、「天与の暴君」禪院 (伏黒) 甚爾がまさかの乱入。暴君と化した彼は陀艮を撃破し、そのまま息子との戦闘へ。一方意識を失った虎杖は、夏油傑一派の美々子と菜々子、そこへ乱入した漏瑚により宿儺の指を飲まされて宿儺が覚醒する事態に。宿儺は夏油傑への復讐を懇願する美々子、菜々子を容赦なく殺害。協力を乞う漏瑚に対しては、自身に一撃でも攻撃を当てられれば渋谷の殺戮へ加担すると提案しました。

 

現状がとんでもないことになっているのですが、①五条悟を封印した偽夏油傑、②虎杖を殺したい真人 (と妙な記憶に混乱する脹相)、③五条悟を開放して事態を収束させたい呪術師たち、④暴君らしく強者に噛み付く甚爾、⑤宿儺に手を借りたい漏瑚、⑥自分の計画がある宿儺 (in 虎杖)、(⑦偽夏油から肉体を奪取したい夏油傑一派?、⑧暴れたい呪詛師?) という思惑が交錯しすぎている渋谷ですが、今後のことが全く見えてきません。七海、真希、直毘人はあっさり漏瑚に燃やされましたが、あれで死んだのかな……。なんとか生きていると思いたいですね。あと最近『呪術廻戦0』を読んだので、色々と悲しかったです。他の登場人物は渋谷事変で出てくるのかな。

 

漏瑚が勝つと人間が虐殺され、宿儺が勝つと計画の実行 (多分何らかの虐殺) されるという地獄の二択なんですよ。どっちに転んでも地獄なのですが、今後は最悪の事態しか起こらないだろうなと思っていた方が良さそう。あと、肉体の主導権を取り戻した後の虎杖の心境が心配でならない。

 

 

チェンソーマン』 第71~75話

チェンソーマン 9 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

闇の悪魔との一戦を終え、つかの間の日常に帰るデンジ。パワーは闇の悪魔との存在がトラウマとなり、早川はあの一件があったことでデンジとパワーを失うことを恐れるようになります。迫る「銃の悪魔」との一戦。早川が突如観た未来は「デンジによって自身とパワーは惨殺され、悪魔に最も恐れられる悪魔が現れる」というもの。早川は「天使の悪魔」と共にマキマの元へ相談に行きますが、彼女と契約をかわすように誘導されます。そして、アメリカ合衆国大統領は「支配の悪魔」であるマキマを倒すため、国民の寿命1年を引き換えにして銃の悪魔を召喚します。

 

遂に判明したマキマの正体は「支配の悪魔」でした! …ということに関しては、この企画が始まる前にネタバレを食らってました。すみません。ただ気になるのが、マキマが序盤でサムライソードたちの味方を殺した方法ですね。特定の条件下で相手を支配できるというのはわかるのですが……。あとはこれらの能力に対する対処法が現状無いのも気になります。あまりに強すぎる。

 

今回の銃の悪魔が上陸するシーンで、絵と一緒に死者名だけを無機質に羅列していく描写はかなり怖かったです。ああいう無機質な死亡者名簿って何だか凄く恐怖心や不気味さを感じてしまいますよね。あの描写だけで、「ああ、銃の悪魔は災害のような存在なんだな」と読者に再認識させるのが凄かったです。マキマの攻略も難しいですが、銃の悪魔も倒せるビジョンがまるで浮かばない存在ですね。

 

 

 

今回は、約束のネバーランドゆらぎ荘の幽奈さん『魔女の守人』が連載終了しました。毎回長期連載が終わっていって時代の変化を感じます。今回はハイキュー!!でのウシワカのスパイクを受け止めた日向翔陽のシーンとかもめちゃくちゃに涙腺が緩んだのですが、書きたいことが多すぎて入り切りませんでした! 新たな連載陣にも期待したいですね! それではまた次回。