ヤンヤンつけボーの粉は残りがち

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繋がる因縁と血統という呪いの果てに待つものは!! 読み切り作品は粒ぞろい!!【そして時は動き出す㉓ (2021年24号~28号)】

お待たせしました (建前)。 お待たせし過ぎたかもしれません (本音)。というわけで、予定より大遅刻の更新になりました。お恥ずかしい限りで……。

 

大事な回で見事にやらかしましたが、今回で「そして時は動き出す」という週刊少年ジャンプの読書感想連載は一区切りになります。 何とか最新号に追いつけそうで、ほっと胸を撫で下ろす次第でございます。では、これにて本連載企画自体が終了! というわけでは無くてですね。

 

ジャンプを読みながら自分なりに物語の内容を咀嚼したり、人気作の構造を研究したりすることは中々に勉強になるんですよ。なので、今後も継続して本連載記事自体は続けていこうかと思います。需要の有無や、得た知見が何に役に立つのかは不明ですが。

 

ただ、毎週更新は最新号バレ記事みたいになっちゃいそうだし、ネタも尽きやすくなるので月一更新に変更したいと思います! 具体的にいうと、毎月の最終土~日曜日に更新予定です! なので、次回の更新は一週空けての 7/31 (土) となります!!

 

そんな感じで、頻度が落ちる以外は今まで通りのスタンスになると思います。今後とも、本連載記事をどうぞよろしくお願いします!

 

それでは今週分の感想です。前回までの流れは以下からどうぞ。

yanyantukeboono.hatenablog.com

 

今週は2021年24~28号までの5号分の感想です! (各号の表紙は感想のところにあります) ! 今回は連載陣に加えて、面白い読切も沢山登場しましたよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクターストーン』 第196~200話

週刊少年ジャンプ(24) 2021年 5/31 号 [雑誌]

 

南米大陸において衝撃の結末を迎えてしばらく経ち、ついにスイカも科学とひたむきに向き合っていくこととなりました。そんなスイカが導き出した地道な努力の成果とは。そして、物語は新たな局面へ! 光と闇の科学者たちは「宇宙ロケット」開発に必要なものを集めることとなり……と言う展開でした。

 

前回に引き続き、スイカが必死で科学と向き合ってみせる展開でまたしてもグッと来ました。もうすっかり大人の道を進み始めたんだなあ。そして、一生懸命に科学に向かい合えば、科学は必ず答えてくれるんだなあと思いました。長い時をかけた確実性のある実験も良かったですし、そのやり方を千空が最序盤で既に語っていたという用意周到な作劇にも惚れ惚れしてしまいました。相変わらず内容を一から読み直したくなるような構成になっているなあ。

 

遂に人間が「生命の果実」を手にしてしまいましたね。これからのドクターストーンの世界はどう傾いていくのかが気になります。そもそも、本当にそんな万能のアイテムなのかも気になるところですね。強大な技術には往々にして強大な代償が付き物というのものですので、何か恐ろしい代償が残らなければよいのですが……。そして、WHYマンはどうやってパンドラの匣を開くような技術を手にしたのか。気になることはまだまだ多いですね。

 

『夜桜さんちの大作戦』 第82~86話

週刊少年ジャンプ(25) 2021年 6/7 号 [雑誌]

 

白骨島編もいよいよクライマックス! 皮下が明かす意外な黒幕の正体は意外な人物で……。さらに戦いは激化し、夜桜家全員集合での総力戦へと突入! 果たして皮下の目的を止めることは出来るのか! そして、夜桜兄弟の母である零の遺体回収ミッションの行方は……という展開でした。

 

シンプルなスパイアクション作品から、異能者バトル路線が追加された本作。それぞれの能力を活かしつつも、メインのスパイ要素はちゃんと残っているのが良いですよね。そして、まさかの事件の黒幕にも夜桜が関係しているのには驚きでした。話の展開的に、今後は中々に重い展開も続きそうな予感。

 

今回の白骨島編では旧日本軍などの話題が出てきましたが、結構闇が深いところと夜桜の研究は繋がっているみたいですね。実際に「葉桜隊」という特攻隊が存在したという歴史もありますので、その辺りから着想を得ているのかな。「スパイ」をカジュアルに取り上げるだけではなく、負の側面ともいうべき歴史の暗部も抉り出してくるところが面白いです。日本のスパイを扱うということに凄く誠実さを感じました。人体実験の件などかなり攻めた部分もありつつ、ゆるーいスパイコメディでもある本作。黒幕に迫っていく中でのシリアスとコメディのバランスがどうなっていくか期待です。

 

 

『呪術廻戦』 第148~152話 (次号より1ヶ月ほど休載)

少年ジャンプ(26) 2021年 6/14 号 [雑誌]

 

禪院真希と真依。禪院家では出来損ないとして扱われた運命の双子が、呪具を取り戻すために再び禪院家に舞い戻りました。二人を縛る「禪院家」という血統の呪い。そして自分たちを認めようとしない父親。その父親との骨肉の死闘の末に、二人が導いた壮絶な決着とは……という展開でした。

 

禪院家に縛られてきた真希と真依。「血統」と「双子」という2つの呪いを受けてきた姉妹が見せる決着が物凄い形でかなりビックリしました。まさに「天賦の暴君の再来」って感じの鬼神っぷりでしたね。二人が決意するあのシーンは、SIRENの主人公であるSDKこと、須田くんが約束を果たすために動き出すシーンに近いアツさとカタルシスを感じました。

 

でも、今後はどうなっていくんだろうか。世界がとんでもないことになっているので、そもそも元の日常に……ということは考えられないですよね。それぞれが背負ったものは果たして、どのように精算されるのか。そして、五条先生が帰還した後に現状を打破する状況を作っていくことは出来るのかが心配ですね。

 

次号から1ヶ月ほどの休載とのことです。内容的には今週号で一区切りでしたので、ゆっくりと身体を休めてから連載を再開してほしいなと思いました。……と、この記事を書いている週には連載が再開されているようですが。

 

 

ブラッククローバー』 第293~295話

週刊少年ジャンプ(27) 2021年 6/21 号 [雑誌]

 

激突するダンテとマグナ。圧倒的な戦力差を埋めるためにマグナが編み出した秘策、それは努力と根性だけが取り柄の彼だから辿り着いた魔法でした。文字通り、全身全霊でぶつかり合う両者。戦いの末に、勝利の女神が微笑んだ相手とは……。そして、ノエルたちも新たな魔法を引っさげてヴァニカへリベンジマッチに挑み……という展開でした。

 

特殊な血統である貴族でも、特殊な能力を備えた下民でもない平凡な人間であったマグナだけが努力と根性でたどり着いた戦い方が凄く良かったです。まさしくジャイアント・キリング。相変わらず、世界観に似つかないようなトンデモ魔法を生み出すのがマグナらしいなとも思いますよね。ああいう気合と根性でどうにかする汗臭い能力って本当に大好きなんですよ。どんどんインフレしていく世界観の中でも、自分なりの戦い方で「黒の暴牛」をはじめとした面々は活躍を続けて欲しいです。

 

そして、「冥域」と対を成す力もちゃんとあって安心! そちらがあるなら、こちらも何らかの対抗策があるよね? というものを拾ってくれるのが本作の信用できる点です。強いのはイレギュラーな力を手にした人間だけじゃないぞ、というのが今後は展開されそうで楽しみですね。あと思ったことを登場人物たちがカッコつけずに、どストレートに言うのが良いですよね。以前のアスタ然り、今回のマグナやノエル然り、例え理想論であってもハッキリ言い切る。その真っ直ぐさが響きました。白黒つけにくい現代で「黒の暴牛」なのに、真っ白い意見を率直に言う彼らみたいな存在がいると嬉しいです。

 

 

『サカモトデイズ』 第23~27話

週刊少年ジャンプ(28) 2021年 6/28 号 [雑誌]

 

ラボ編が盛り上がってきています!手違いで人質になってしまったルーの救出作戦を決行中の坂本とシン。ラボメンバーの所長や「✕ (スラー)」を追って現れた「ORDER (オーダー)」の面々なども参戦して、状況が混沌としてきました。そんな中で、坂本とシンはそれぞれ新たな刺客との戦いとなり……という展開です。

 

太っているけど最強で元伝説の殺し屋 坂本と、エスパーの元殺し屋 シンをはじめとした個性豊かな面々が日常を守るために暗躍するソリッドコメディアクションです。小気味良いギャグとスタイリッシュなアクションが痛快なんですよね。坂本は基本的に無口で強さをひけらかさない所も魅力的です。物凄いことをしれっとやってみせるのに、普段はカップ麺が好きな商店のおっさんなのも気取らなくて渋い。カロリーを消費すると何故か全盛期の体型になるのも、理屈は全く分かりませんがカッコ良いので無問題なのです。

 

坂本が命を狙われていることが奥さんにバレたら……や、元同僚の殺し屋と会ったら……などの読者へのドキドキにしれっとアンサーを出す所もテンポ感があって好きです。本作は変に間を溜めたり、大きな謎を取っておかないので疑問がすぐ晴れて読みやすいんですよね。とはいえ、今後の大きな敵となりそうな殺し屋殺しの「✕ (スラー)」と坂本との因縁など気になる要素も徐々に出てきました。果たして伝説の殺し屋は日常を無事取り戻せるのか! あと、「ORDER」の濃い面々は今後も活躍するのか! 期待です。

 

 

読切連載陣

オレゴラッソ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

普段はあまり触れないのですが、個人的に今回の読切は粒揃いというべきか面白いものばかりでした。読切としてコンパクトにまとまっている作品や、このまま連載まで持っていけそうなくらいに設定が練られている作品など読んでいて楽しかったです。

 

お世辞抜きに全部面白かったのですが、短編作品として好きなのは『No one knows』、『おれの手は恋をつかめない』辺りが良かったです。『No one knows』は読了後の感覚が独特で、この後のことや生きることなど様々なことを考えさせられました。『おれの手は恋をつかめない』は、オチの予想は出来ましたが面白かったです。設定のぶっ飛び方に対して、落とし方や終わり方が凄くスッキリしていて短く綺麗にまとまった作品でした。

 

『タタラシドー』 は連載で読みたい! と心から思うくらいには面白かったです。まず獅道が告白して振られる導入から、彼が振られたことを周囲にいじられるなどの物語の根幹となる展開が自然でテンポが良い! そこからの決断と漫才が始まった部分では、さり気なく撒かれていた獅道の才能の伏線なども拾いつつ、オチまで持っていく展開が本当にお見事でした。美しすぎる物語の構成。

 

この読み切りの何が凄いかって、結末までの流れで無駄な展開が殆ど無いんですよ! 上記の告白をいじられる場面や、「そんな流れないから」のような細かい会話に至るまで全てが結の部分に余すところ無く活用されていく。まさに面白い漫才のような綺麗な流れなのが良かったです。あと、漫才用に女装した多々良くんマジでかわいい (真顔)。

 

お笑い漫画というとジャンプの連載ではべしゃり暮らしくらいしか思いつかないので、連載作品となるとどうなるかは未知数ですが正直読みたいです。あと『BAD Tripper』という読切もジャンプにしてはかなり攻めた設定でしたが、連載でも読みたい内容でした。『少年ジャンプ+とかで連載されてもやっていけそう。

 

 

 

というわけで、読切が非常に面白くてホクホクの週でした! 段々と話が軌道に乗って面白くなってきた『アメノフル』と、掲載順は下位気味ですが『クーロンズ・ボール・パレード』が中々に好きなので頑張って欲しいところでもあります! 最近は下位にいる様子の『アンデッドアンラック』もやや心配ですね。

 

今回で連載企画も一区切り! 繰り返しになりますが、今後は月一更新となります。次回の更新は1週間おいた7/31 (土) です! よろしくお願いします。では、また次回。