現代社会はストレスフルである。
気にくわないあいつや、憎い上司の頭をカチ割ってやろうかと感じても、現実で暴力沙汰など起こそうものなら大事件だ。
そんなストレス社会に生きる貴方に、『HOTLINE MAIMI (ホットラインマイアミ)』をオススメしたい。
プレイヤーは、動物のマスクを被った正体不明の男となってターゲットを次々と抹殺していくゲームである。気軽にサクッと殺れるので、忙しい社会人にも楽しみやすいゲームだ。
『HOTLINE MIAMI (ホットライン マイアミ)』の魅力は、相手をサクサクと抹殺する爽快感にある。難易度は決して低くはないが、リトライがすぐに出来るため、すぐに次のプレイに移ることができる。
基本操作は4種類とカメラ操作くらいでとっても分かりやすい。主人公の視点操作にはやや慣れが必要だが、リトライをしていくと案外すんなりと出来るようになっていけるものである。
ドットで描かれたキャラクターや風景、レトロチックな雰囲気が操作の単純さがピッタリとハマっている。ゲーム離れをしていた人でも、ついつい何度もリトライしたくなるような手軽さとシンプルさが中毒になる作品だ。
独自の世界観と謎が謎を呼ぶストーリー
本作は、形容しがたい独自の雰囲気も大きな特徴の一つである。
公式HPからも雰囲気は伝わると思うが、クスリでもキメたような、頭のネジが吹き飛んでいるような独自のテンションと世界観、そして血溜まりと暴力がゲーム全体を支配している。
ストーリーは非常に難解かつ、謎が多い。急に現れるマスクの男たちや、説明無しに導かれる殺戮現場、正体どころか素顔すらも不明な主人公や、意味深な語り口調の清掃員。
初見時には、「????」となる部分も多く存在するが、物語を進めていくことによって少しずつ、その全容が明らかになっていく。とは言え、エンディングを迎えても尚、理解しきれない部分も多くあると思われるので、各々が考察を進めていくことが面白いゲームでもある。
インターネットでは、有志によってストーリーの考察がなされているので、参考にしながらストーリーを紐解いていくことも魅力の一つと言えるだろう。
難しいのが癖になる!バイオレンスアクションの魅力
誰でもサクサク出来る本作だが、個人的にいくつか気になった点もあるので先に挙げておくことにする。
難点としては、真エンディングを見るために必要な「パズル」が各Chapterに1つずつ配置されているのだが、これがまあ見つけづらい。
紫色のドットの点で表現されている上に、それが「パズル」だということが非常に分かりづらいので、つい見逃しやすいのだ。また、全体的に「パズル」や「マスク」などの隠しアイテムを回収しようとすると、必然的に高難易度になってしまうので、そこそこの忍耐力が必要になるかも知れない。
オススメしておいてアレなのだが、私自身も今だ真エンディングに到達できていなかったりする。
また、ドット絵ながらゴア演出は中々にエグく、血液ブシャーの頭パッカーンなシーンも多いので、グロが苦手な方には厳しいかもしれない。
という難点をいくつか挙げさせて頂いたが、本作はそんな難しさやエグさすらも巻き込んだ、特殊な爽快感がある。
敵の目を掻い潜って連続キル数を重ねていけると、なんとも言えぬ背徳感と爽快感が得られるのだ。特に、武器を付け替えながら連続キルを決めた時なんかは脳汁がドバドバ出る感じがあって爽快である。個人的には、振りの早いナイフを利用したサーチ&デストロイが完璧に決まるとスッキリ爽快であった。
現代社会に塗れたストレスは、連続キルで抹殺しよう!
憎いアイツへの怒りをぶつけるのだ!!
Let's 抹殺!!
『HOTLINE MIAMI 』は、その考察の余地を残した物語と、爽快な操作性で人気を博し、現在は『HOTLINE MIAMI 2』も発売されている。
忙しい貴方にも、ロードのストレス無く進めることが出来る本作。1、2が1つにまとまったコンプリートセットも発売中のため、興味がある方は是非プレイして頂きたい。
ホットライン マイアミ Collected Edition - PSVita
- 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
- 発売日: 2015/06/25
- メディア: Video Game
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