昨日は色々なことがあって大変だった方が多いと思います。今後も予断を許さない状況ではありますが、皆さんの安全をお祈りしております。
本記事は、「そして時は動き出す」という2年分の『週刊少年ジャンプ』を読むだけの企画の初回となります。企画内容や主旨、注意事項などは以下の記事にまとめていますので、よろしければ一読頂ければと思います。
yanyantukeboono.hatenablog.com
恐らく『週刊少年ジャンプ 2019年8号 (2月4日号)』という情報だけでは、話数などが分からずにネタバレ配慮もくそも無いと思うので先にまとめておきます。
※本連載記事では、ジャンプ連載中作品のネタバレを含みますのでご注意下さい。以下に2019年8号時点での連載漫画と各話数を列挙しています。
週刊少年ジャンプ 2019年8号 (2月4日号) の連載内容と各話数
約束のネバーランド 119話 (単行本14巻収録) 「邂逅」
ONE PIECE (ワンピース) 930話 (単行本92巻収録) 「えびす町」
Dr.STONE (ドクターストーン) 90話 (単行本11巻収録) 「NEW WORLD MAP」
アクタージュ act-age 49話 (単行本6巻収録) 「阿良也と巌」
僕のヒーローアカデミア 213話 (単行本23巻収録) 「魂の所在」
ハイキュー!! 334話 (単行本38巻収録) 「ネガティヴ限界突破」
呪術廻戦 43話 (単行本5巻収録) 「京都姉妹校交流戦 ―団体戦⑩―」
鬼滅の刃 142話 (単行本16巻収録) 「蟲柱・胡蝶しのぶ」
獄丁ヒグマ 4話 (単行本1巻収録) 「命寿 その2」
ブラッククローバー 189話 (単行本20巻収録) 「信じられる人間」
ジモトがジャパン 18話 (単行本3巻収録) 「ジモトラ作戦1号」
ne0;lation (ネオレイション) 5話 (単行本1巻収録) 「アンロック」
チェンソーマン 6話 (単行本1巻収録) 「使役」
ぼくたちは勉強ができない 95話 (単行本11巻収録) 「そうして彼は頓悟して[x]が為に走り出す」
火ノ丸相撲 225話 (単行本26巻収録) 「童子切と大包平」
食戟のソーマ 295話 (単行本34巻収録) 「幸平創真の"異能"」
ゆらぎ荘の幽奈さん 143話 (単行本17巻収録) 「湯煙高校修学旅行①」
思春期ルネサンス!ダビデ君 18話 (単行本2巻収録) 「漢比べ再び」
では、今回読み進めた2019年 8号 (2月4日号)、9号 ((2月11日号) の感想を書いていきます。表紙はそれぞれ『約束のネバーランド』と『僕のヒーローアカデミア』でした。
『僕のヒーローアカデミア』 第213、214話
A組 VS B組の対抗戦の5セット目も終盤に差し掛かっていました。どんどんデクくん強化フラグが貼られていきますね。個人的には、「ワンフォーオール」の中で出会った黒鞭おじさんが結構好きそうなキャラでした。ああいう無骨系おじさんキャラが凄く好き。また意識の中で再登場してほしいなぁ。ただ、個人的には元々の「ワンフォーオール」の個性一つで頑張っていって欲しい気持ちあったり。残り6つの個性が発現していくということは、今後もデクくんの戦型はガンガン変化しそう。「ワンフォーオール」が蓄積されて成長しているということは、「オールフォーワン」の力も強大化しているってことだったりするのかな?
対抗戦はそろそろ決着が着きそう。心操くんがこんなに熱いキャラになるとは……。「オールマイトの後継」としてのデクくんと、「イレイザーヘッドの後継」としての心操の激突には胸が熱くなります。新時代のヒーローたちが揃ってくると世代交代した感が強くなってきましたね。あと、峰田がコメディリリーフ以外でちゃんと活躍していたのも良かった。あんまり気にしていなかったけど、「モギモギ」の個性って応用が結構効くようなので、次のシリアス展開では一役買いそう。
『呪術廻戦』 第43、44話
高専生同士の交流戦へ特急呪霊も参戦。「虎杖悠仁の殺害」という任務に加え、不穏な雰囲気が出てきました。まあ、普通の交流戦では終わらんよねぇー。なんか登場人物の雰囲気とか、敵の感じがハンターハンターに近い気がしています。44話での伏黒の自分の良心を否定する相手は「呪い合うしかないですよね」発言が良かったです。能力的な意味でも、人間性的な意味でも上手くて、すこしゾッとする感じがありましたね。でも、どこかに伏黒の底知れぬ黒さも感じる気がする。今後良心が裏返るようなことが起きなければ良いけど…。
最近ノリに乗ってる『呪術廻戦』ですが、噂によるとこの「姉妹校交流戦編」以降でより面白くなるらしいので楽しみです。今までも最初期のキャラクター以外は平気で死んだりする作品なので、ちょっと怖い所もありますが。
『鬼滅の刃』 第142、143話
上弦の弐「童磨」 VS 胡蝶しのぶ。死にかけしのぶさんの死闘がグッときますね。童磨との戦闘はすぐ終わってしまうのかと思いきや、タダでは死なぬのが上弦の鬼というもの。童磨は終始自分の成していることが善と思う「自分が悪だと気付いていないも最も邪悪な悪」があっていい感じの悪役ですね。これは良いクズだ。倒されたときのカタルシスが凄そう。一方で、吸収されてしまったしのぶさんに関しても何か策もありそうな様子。しのぶさんにとっての宿敵なので、体内に毒を宿してるとかで一矢報いて欲しいところ。
意外と弱気なしのぶさんの姿と、そこからの覚悟や普段ピリピリしていた理由が分かって良かったです。というか、しのぶさんを助けたのって悲鳴嶼さんだったんですね。前も「悲鳴嶼さんいいなあ」ってしのぶが考えていたのはそういう理由からかと納得。そして場面は変わって善逸戦、珍しくブチ切れモードで次回が楽しみです。ただ、登場人物の過去を忘れ気味なので、次回までに確認しといた方が楽しめるそうかも。
『チェンソーマン』 第6、7話
血の悪魔と協力する任務のはずが、まさかの裏切り。血の魔人の作戦のような気もすると思っていたら、「ミャーコ」が人質に取られていた模様。犯人は「蝙蝠の悪魔」で、「血の魔人」も飲み込まれてしまいましたがデンジが反撃を開始しました。6話では「悪魔は名前で強くなる」との話題が出ていました。じゃあ「絶望の悪魔」とかやばそう。でも名詞以外はダメなんでしょうかね?それなら「針の悪魔」とかいそうじゃないっすか?あと、 前川さんの「悪魔と仲良くなれると思ってる」発言が早速回収されてるけど、今後の重要な要素な気がします。実をいうと、とある悪魔の名前はネタバレ喰らってしまってるんですよね。それのせいで、何となく終盤の展開は分かっているのですがどうなることか。
『Dr. STONE (ドクターストーン)』 第90、91話
ワールドマップ作成と人類の知恵「農耕」のスタート。龍水が入って一悶着あるかと思いきや、意外とちゃんとしたスピリットを持った人で好感が湧きますね。この作品はどのキャラクターにも信念が通っていて、全員が何となくで動いていないところが凄く好きです。
初期の頃からいましたが、大樹好きだわぁ。農作環境の完成と、ゲキまずパンが原因で新しいミッションが追加。こういう数珠繋ぎ感が違和感なくて凄いです。『アイシールド21』の時も思ったけど、原作者の稲垣さんが作る展開は無理なく面白く次に繋がるから参考になるし、読んでいて楽しい。そして、仲間たちに変ないざこざを起こさせるのでは無く、全体で一丸となって挑む物語なので見ていて気持ち良いです。
『約束のネバーランド』 第119、120話
出荷されたと思われていた「ノーマン」との再会。正直、ノーマンに関しては偽物疑惑を持っていたのですが、どうやら本物のようでビックリしました。ノーマンが語る鬼と試験農園ラムダの真実は結構衝撃的。鬼が人を食わなければいけない理由が「肉体と知性を保つため」という思ったより厄介でエグい理由ですね。食わねば生きられぬ。ならば、食わせなければ滅びるというノーマンの理論は上手くいくのかちょっと心配なところ。
ところで、今回わかった鬼の真実を加味すると、エマが伝承にあった謎の空間で出会った鬼の子は何者なのかが謎ですね。あらゆる遺伝子を取り入れられた鬼とか? だとしたら、なんかミュウツーみたいでカッコいいっすね。でも、今後の重要なファクターになりそうですよね。あの神様みたいな存在。
『アクタージュ act-age』 第49、50話
阿良也の回想編。阿良也未成年飲酒コラ!! (未成年って歳でも無いかも?) という冗談はさておき、LD (学習障害) やASD (自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群) めいた生きづらさを抱えており、毎日が退屈だった彼が救われたのは巌と演技への出会いだった。そんな彼の描写が丁寧で、すごくリアル。この作品は打ち切られると分かっていて読む漫画は少し苦しいです。銀河鉄道編に入ってから加速度的に面白くなってきたので尚のこと……。せめて、残された物語はじっくり楽しんでいきたいなと思います。
『食戟のソーマ』 第295、296話
創真の試合が決着と、才波朝陽の本領発揮。創真の異能は無いが、定食屋で培われた「汎用性と応用力」が勝利に繋がりましたね。そして、前回の事実上ラスボスであった司先輩があっさり才波朝陽に敗北。朝陽の「異能」はそこまで意外でもなかったですね。創真が勝てない理由は包丁にありということも、相手の包丁を利用する朝陽の「異能」に関してだったのかな。闇の料理人編に入ってから、能力のインフレがどんどん進んでいる様な気がします。司先輩をあっさり負けさせる辺り、そろそろ終わりが見えてきているようにも感じました。打ち切り前にありがちなテンポの良さなので少し心配。
『火ノ丸相撲』 第225、226話
こちらも、そのうち終わりそうなテンポの良さ。大相撲編のラスボスは多分刃皇以外な気がしてます。未来に生きるみなさんは知ってるだろうけども。幼馴染み対決はかなり熱いですが、始まって早速決着が着きそうになってます。ここからもうひと盛り上がりがあるのか、このまま決着まで流れていってしまうのか。失礼ながら、「2部に入った途端、作品の流れが失速しがち」って、結構ジャンプあるあるですよね。特にスポーツ漫画でよく起こりがちな気がします。ただ、鬼丸などの試合では熱い展開が見られそうなので楽しみです。
『獄丁ヒグマ』 第4、5話
老人を襲う亡者との戦い。命寿とは人生そのもの、それを奪ったり取引のように扱うな! という展開。デスノートの読み切り版でも老人を殺すことが正義では無いという話が出てましたね。個人的に好きな作品なのですが、どこか打ち切られそうな予感も。何が違うのかと問われると分からないのですが、何か作品にパッ! としたインパクトが無いとジャンプでは長く続かない気がします。かなり真っ当な少年漫画していますが、真っ当な少年漫画過ぎても上手くいかないのかもしれませんね。今後や如何に。
ちなみに9号の裏表紙は『シャドウバース』で、『Fate/stay night』コラボ第二弾とのことです。劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly』も公開中らしいですよ!
……相当前の話だな!!
というわけでまた来週。