ヤンヤンつけボーの粉は残りがち

ゲームやYouTube、漫画・特撮が好きな人のブログ。ゲームの話題がほとんどです。

鬼を滅する熱き人間讃歌がついに完結!! 新進気鋭はクセ強めの虫、骨、漫画!!【そして時は動き出す⑬ (2020年20号~25号)】

今回も遅れ気味ですみません。ゴールデンウィークも空けてしまって、少しグッタリめの週始めですね。ただ、今週読み進めたジャンプは5月のこどもの日が表紙になっていたりと、タイムリーです!……ちょうど1年前ですが。今回は色んな漫画がクライマックスで良い演出もいっぱいでした! 

 

それでは今週分の感想です。前回までの流れは以下からどうぞ。

yanyantukeboono.hatenablog.com

 

 

今週は2020年号20~25号までの5号分の感想です! (20~21・22、24~25号の表紙は感想のところにあります) 今回は話題沸騰中のあの名作が完結! 嬉しいような悲しいようなの感想を少し長めにお届け!

 

週刊少年ジャンプ(23) 2020年 5/25 号 [雑誌]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『森林王者 モリキング』 第1~5話

週刊少年ジャンプ(20) 2020年 4/27 号 [雑誌]

 

新連載1発目は、カブトムシが人型をしているという衝撃の作品でした。以前の読み切り版と設定はほとんど同じで、藍川家が買ったカブトムシが羽化した姿が人型のイケメンで「モリキング」を自称して……というものです。あらすじだけ読むと本当に意味不明すぎる。ちなみに、タイトルはどう見てもムシキングです。本当にありがとうございました。でも『マッシュル』の世界観もハリーポッター』のオマージュなので、まあ問題なしですね!

 

内容としては、読み切り版よりもモリキングの性格がマイルドになって好感を持ちやすくなりました。モリキングがちゃんとしている分、カブトムシ型の人間という変態感が際立ってシュールさが増した感じがあります。シュールギャグではあるんですが、意外と真っ当なギャグ漫画で「狂い」はあまり感じません。良くも悪くも分かりやすいギャグが多い印象ですが、虫の性質を利用したギャグは尖っていたりと面白さに波があるようにも感じます。ここぞという展開は面白いので、今後の展開に期待!

 

『ボーンコレクション』 第1~4話

週刊少年ジャンプ(21・22) 2020年 5/11・18 合併号 [雑誌]

 

こちらも以前に本誌で読み切り連載されていた作品です。落ちこぼれ陰陽師の少年が、がしゃどくろである少女の骨の力で戦うという物語。本誌連載ということで読み切り版と設定が変わり、主人公は陰陽師でありながら妖怪術という禁術を使っていることになりました。またがしゃどくろの少女が主人公に惚れており、「人間になるために力を貸す」という設定面の整理もされて読みやすくなりました。ストーリーの進行はサクサクしていて結構好きです。適度に話を進めながら世界観等の説明があったり、早々に強敵が動いたりと淀みなく展開していて読みやすい。

 

ただ幼馴染がマウント取りたがりなど、かなりクセ強めなキャラ付けが多いです。自分としては好きですが、キャラクターに魅力たっぷりかというと微妙なラインですかね。あと絵のタッチや、ギャグのノリが独特で好き嫌いがはっきり分かれそうな感じではあります。今後も長期連載になっていきそうかと言われると、飛び抜けた個性はないのでどうなのかな……。ストーリーの動かし方は上手なので続いて欲しいなぁ。

 

『タイムパラドクスゴーストライター』 第1~2話

週刊少年ジャンプ(24) 2020年 6/1 号 [雑誌]

 

こちらは本誌初登場の新連載です。実は作品タイトルは見かけたことがあって、某所で「法で裁けない漫画村」なんて渾名を付けられていたのは知っています。未来から来たジャンプの新連載を丸まんま写してしまった漫画家の物語なのですが、これは……どうなるのか。個人的にはかなり異色な作品に感じます。確かに漫画作品はバクマン。とかありましたが……。現状では、デスノートの1話目を見た時と同じように、主人公がハッピーエンドで終わる未来が見えないです。2話の冒頭的にも、幸せな終わりには至らない予感が。

 

ストーリー上でも触れられているように、未来のものとはいえ主人公がガッツリ盗作しちゃっているんですよね。罪にはならないかもしれないけど、バッチリ犯罪を犯してしまっている。ここから主人公に波乱が続くのか、はたまたそうではないのかで人気も変わっていきそうです。ストーリーの流れや設定自体は、世にも奇妙な物語週刊ストーリーランドの短編作品っぽくも感じます。今のところは長期連載のビジョンが全く見えてこないのですが、どう展開するのか。未来に同様の作品である「ホワイトナイト」を作るはずだった女子高生が接触を図ってきましたが、今後が気になります。

 

 

『呪術廻戦』 第103~107話

週刊少年ジャンプ(25) 2020年 6/8 号 [雑誌]

 

虎杖を殺そうとする脹相に突然流れる存在しないはずの記憶。脹相を兄と呼ぶ虎杖は何なのか? 最初は虎杖が呪胎九相図の一人である可能性も考えましたが、3兄弟と共に6つの試験管が置かれていたことからこれは違うと予想。だとしたら、「呪胎九相図」の母親の子孫が虎杖なのかも。どちらにせよ、虎杖の出生には何かとんでもないことが隠れていそうです。よく考えると、序盤から祖父が両親に関する言及をしようとしていたので何かありそうで怖いです。あと、記憶の改竄って東堂が虎杖と関わった時にも起きてるんですよね。あれはあくまで東堂が捏造した記憶というギャグ演出でしたが、虎杖に記憶の改ざんなどに関わる能力があるという可能性は……考えすぎですかね。

 

今回もガッツリとした戦闘描写があってよかったです。本作は登場人物によって戦い方がそれぞれ書き分けられており、かつ細かく描写されているので読んでいて満足感があるんですよ。お爺さんの術式である「アニメ」? のような能力も気になりますし、陀艮の領域展開がどんな効力なのかも気になります。恐らく水に関する能力ではあると思うんだけど。

 

そして、しれっと現れた特級呪霊の「陀艮 (ダゴン)」。お前は呪霊じゃなくて、聖書やクトゥルフ神話に出てくる存在だろうが!! この陀艮は水を使っていたので、恐らくはクトゥルフの「ダゴン」がモチーフと思われます。まあ「九頭竜」が「クトゥルー」という読めたりと日本の霊障や神話との不思議な親和性を見せるクトゥルフ神話なので、あまり違和感は無いですが。

 

鬼滅の刃』 第202~204話 (最終話)

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

無惨によって鬼と化した炭治郎は、多くの仲間達の手によって鬼とならずに人に戻りました。戦いを終えた炭治郎たちはそれぞれの日常に帰っていきます。鬼殺隊は解散となり、伊之助や善逸、カナヲたちとの平穏な日々を送って時は現代へ。現代では、それぞれの登場人物たちに似た子孫が幸せになった姿が披露されて大団円で完結しました!

 

実質的な最終話は203話で、現代編は作者さんによる 公式学園パロ 登場人物たちへの救済の話といった感じでしたね。甘露寺さんや伊黒さんが幸せになってくれて良かった……。炭治郎とカナヲ似の子供や、善逸と禰豆子似の子供がいたということは順当にくっついた感じですね。炭治郎は結局痣の発現したことで、数年で亡くなったんだろうか。日の呼吸との類似点も多いので、あの後も幸せに生きてくれてたら嬉しいなあ。

 

本作は全体を通して、「人との繋がり」と「諦めない心」が大きなテーマとなっているように感じました。誰かと協力することで人は強くなり、諦めない心が大きなことを成すための原動力になるんだという強いメッセージが全体から伝わってきましたね。そういった部分は、以前に類似性を言及した『ジョジョの奇妙な冒険』の大きなテーマとなっている「人間讃歌」に近い面があるように感じます。どちらも人の強さをどちらも克明に描き出していて、生きることの素晴らしさがギュッと詰まった作品に感じます。

 

最初は絵のタッチなどの独特さから人気が出るのか怪しんでいた側の人間だったのですが、無限列車編辺りからはのめり込んで読んでいました。敵と味方の思いを大切にする本作は読んでいて非常に面白かったです。

 

吾峠呼世晴先生、本当にお疲れ様でした! アニメ2期も楽しみ!

 

まだまだ書きたいことは多いですが、本作の総括は後日アニメ版を見た感想と合わせて別記事にまとめようと思っています。またそのうちに!

 

 

チェンソーマン』 第66~70話

チェンソーマン 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

地獄での戦いと、「闇の悪魔」と契約したサンタクロースとの決戦が続きました。地獄での戦いはマキマの介入によって解決しましたが、「人形の悪魔」の力に加えて「闇の悪魔」の肉片を得たサンタクロースとの戦いは続きます。クァンシと共闘し、全身にガソリンを浴びて戦うというデンジの特攻によってサンタクロースは打ち倒されました。その後は自身の周りの魔人だけでも許してくれるようにマキマへ頼むクァンシでしたが、魔人ともども始末されるという結果に。

 

もしかすると人々の恐怖が力になる悪魔たちにとって、デンジの「アホ故に恐怖を理解できていない」という性質は今後刺さる可能性があるのでは……? そして、マキマは未だに底知れない存在ですね。少なからずデンジのことは道具程度にしか思ってないようなので、善人では決してなさそう。マキマの能力も不明なままですが、少なからずネズミなどの小動物も支配の対象である様子。でも能力の発動条件がかなり謎ですね。まだまだ強敵も増えていきそうです。

 

あと本作の決着は、基本的にただ倒してやったー! という感じじゃないですよね。ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』や『魔人探偵脳噛ネウロ』のような、ちょっと特殊な決着というか。敵は自身が最も忌み嫌っていた最期を迎えている気がします。痛みを恐れる「永遠」には無限の痛みを、死期を克服した「闇」には永劫の知識をといったように。演出が毎度すごい発想なので、これからも楽しみです。

 

 

 

今回は鬼滅の刃が完結! 綺麗な終わりで良かった!! 次回は『約束のネバーランドが完結しそうです! こちらも総括の記事は別個で出そうと考えていますが、ある程度の感想はこちらでまとめます。新連載陣は『森林王者 モリキング』『ボーンコレクション』『タイムパラドクスゴーストライターの3つでどれもクセの強さというか、独特さが際立っています。果たして今後も長期連載に食らいついていけるのかが気になりますね。ゆらぎ荘の幽奈さんも物語の核心に迫っているので、大団円に期待ですね! ではまた次回。