皆さんは子どもの頃、「ごっこ遊び」というものをしたことはありますか?
言葉の通り、何かになりきってみんなでやいのやいのする遊びです。
私も昔は友達と一緒に、自分のことを凄腕のガンマンだと思い込んだり、伝説の勇者になりきったり、時には布団を被ってポケモンの鳴き声を真似し続けるなどの遊びをしておりました (※幼稚園とか小学生低学年の時です。念のため)。何かになりきる、という行為はそれだけ楽しい遊びになったりするものです。
さて、本題に入ります。私はかなり前の記事にてアナログゲームをしたいと書きました。
yanyantukeboono.hatenablog.com
(今読むと随分と雑だし短いなあ……)
そのアナログゲームについて、あれこれ説明していきたいのですが、
TRPGって知ってますか?
「名前は聞いたことあるけど、内容は知らん」
「リプレイ動画、書籍は見たことあるよ!」
って人もいると思います。
今回の内容
TRPGって何ぞや?
TRPGとは、テーブルトーク・ロールプレイングゲームの略称です。
テーブルトークRPG、あるいはテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(テーブルトーク role-playing game、略称はTRPG)とは、テーブルゲームのジャンルのひとつ。ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)を指す言葉である[1]。
元々はミニチュアゲームから派生したもので、アメリカで考案された、テーブルトップゲームである。
(Wikipediaって簡単な説明する際には便利だなあ)
つまりは、全体で統一されたルールのあるごっこ遊び だと認識してもらえれば良いかと。ゲーム内容はとってもシンプル! ざっくり説明すると大体3つのことをします。
・ 自分の分身であるキャラクターを作る (キャラシートの作成)。
・シナリオに沿って自身のキャラを演じる (ロールプレイ)。
・特定の場面では、運命を決めるダイスを振る (ダイスロール)。
以上です。選ぶゲームによってルールは様々ですが基本的な流れはこんな感じ。1回のプレイ時間は内容によって変化し、数時間~1週間程度と幅広く変化します。また、TRPGは進行役を含めて3人以上でやるのが基本です! (例外的に、一人で出来るものもあります) みんなで一緒にゲームを囲むことを「セッション」または「卓」などと呼んだりします。
次に、ゲームをするには題材となる世界観が必要です。選ぶ世界観によって、ゲームのルールや遊び方も大きく異なっていきます。
TRPGのジャンル・種類
TRPGの元祖は『ダンジョンズ & ドラゴンズ』(『D&D』とよく略される) という、『指輪物語』などを元としたとされる剣と魔法の物語だと言われています。
現在は色んな種類のTRPGがあり、
剣と魔法の使い手になって、ダンジョンをみんなで攻略する
探索者になって、奇っ怪な事件に巻き込まれる中で宇宙的恐怖に触れる
忍者になって、秘密を探りながら他のプレイヤーを出し抜く
完璧で幸福な社会のミュータントになって、ZAP! されないように上手く生き延びる
などなど、多種多様な遊び方があります。これらのゲームは、「ルールブック」という遊び方をまとめた本を使うことで遊ぶことが出来ます。
ホラー、ファンタジー、SF、ニンジャなど、好きなジャンルの世界で、様々なシナリオに思う存分浸れるのが特徴です。 例えば、ラヴクラフトの創作神話であるクトゥルフ神話をTRPGに落とし込んだ『クトゥルフ神話TRPG』(「CoC」と略される) は、それぞれが自由に選んだ技能を駆使しながら、神話生物と呼ばれる異形の者たちが引き起こす怪異を解決していくホラーテイストの物語です。
「イメージが湧かないよ!」という人には、ニコニコ動画やYouTube、書籍など、様々な媒体で、プレイした内容を作品化した リプレイ作品 というものが作られてますので、気になる作品は、やる前に見ておくとすんなりと入れるかもしれません!
『クトゥルフ神話TRPG』は、リプレイなどが特に多く動画化されており、YouTubeやニコニコ動画に投稿されています。
※個人的にオススメのCoCTRPGリプレイ動画です。
また、『シノビガミ』や『キルデスビジネス』など、ルールブック自体がリプレイ本になっているものもあるので、全体の雰囲気を掴みやすいかと思います。
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TRPGの基本ルールと専門用語
基本的には、体験するストーリーを「シナリオ」と呼びます。ゲームをする際には、「 ゲームマスター」 (以下、GMと略す) や、「キーパー」 (以下、KPと略す) と呼ばれるストーリーの進行役を最低1人が担当し、ゲームを進めます (ちなみに筆者はこの進行役しかやったことがありません)。GMやKPがルールブックやシナリオを読み進めながら、心情や風景の描写、プレイヤー以外のキャラクター (以下、NPCと略す) を演じながら進めていきます。
これに対して、ゲームに参加している「プレイヤー」 (以下、PLと略す) は、自分のキャラクターである「プレイヤーキャラクター」(以下、PCと略す) を演じます (ロールプレイ)。PLは事前にルールブックに則って、ステータスなどを振ったキャラクターを「キャラクターシート」に記入して作成します。キャラクターの性格などは自由に作っても良いですし、ダイスを振って決める方法もあります。
ゲーム中には、技能や特殊能力の使用、攻撃、抵抗などの成否にダイスを用いて「判定」します。また、詳しいルールは「ルールブック」にあるので、GM (KP)、PLはしっかりと目を通しておくと良いと思います。
……ややこしいな!!
シンプルに示すと、
KP、GM→ゲーム機本体、ルール担当
PL→キャラクターの中の人
PC→キャラクター
ダイス→困ったときの神頼み
ルールブック→教科書
という感じです。
ダイスの目でファンブルやクリティカルなどがありますが、細かい説明は割愛します。
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ロールプレイをしよう!
さて、セッションが開始したら、ロールプレイをしていきます。とは言っても、がっつりと演技をするのが恥ずかしい人は「○○をします」や「○○を探索します」などのやりたいことを宣言するだけでも大丈夫です。逆に、「PCならこういう反応をするだろう」という、キャラクターの性格に合った行動や言動もするのも楽しいと思います。
ぶっちゃけもうここまで来たら、GM (KP) とPLが相談し合って進め方を決めて遊んで行ければ良いと思います (丸投げ)
物語の終わりと継続・別れ
楽しく皆でセッション を終えた後は、各PCの顛末を相談しながら決めます。もしかしたら、円満な終わりを迎えるかもしれませんし、物語の途中で劇的な死を迎えてしまうPCもいるかもしれません。
終わった後の処理に関しても、GM (KP) とPLの間で相談することとなります。特にロールプレイを行っていたPLが決断する部分が多くなると思います。物語の途中で新しいキャラクターを作成してそっちを新たなPCとして据えるのも良いですし、物語を終えたPCを続けて新しいセッションに使用することも出来ます。もちろん、卒業・引退をさせてあげるのも手でしょう。
ここまででおわかり頂けるかもしれませんが、TRPGとは只のゲームに留まらず、自分の作り出したキャラクターの人生を追体験するという壮大なドラマとも言えるのです。
終わりに
ということで、割とざっくりとした『TRPG』の説明でした。元も子もないことを言いますが、実際にやってみるのが一番早いゲームだと思います。物語に感情移入しやすい方や、演技をするのが好きな方は、特に面白く感じるかもしれません。
興味を持った方は、是非やってみてくださいね!
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場所ごとのルール、マナーなどをしっかり守って楽しく遊ぼうね!!