ヤンヤンつけボーの粉は残りがち

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【ネタバレあり感想】『新世紀 エヴァンゲリオン (漫画版) 』の初見の反応 (呟き) まとめ

さあ、初見の反応シリーズも今回で一区切りとなります。今回は、漫画版『新世紀エヴァンゲリオンですよ!ちなみに、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の初見の感想はもう少々お待ち下さい! 

 

正直本作のメインストーリーは旧シリーズと同様とのことだったので、飛ばそうかとも思ったのですが読んでみるとかなり違いがあって面白かったです。本筋が凄くわかりやすくまとまっているのでTVシリーズの補完にも良し、初エヴァにも良しの名作でした!

 

旧シリーズ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の初見の感想は以下の記事でまとめてありますので興味のある方はどうぞよしなに。

 

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新世紀エヴァンゲリオン(1) (角川コミックス・エース)

 

 

※以下には『新世紀エヴァンゲリオン』の旧シリーズ及び、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ、『新世紀 エヴァンゲリオン (漫画版) 』の重大なネタバレを含んでおります。未視聴の方はご注意下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・今回からは、エヴァンゲリオンの漫画版をまとめていきたいと思います。まさか短時間でこんな沢山のエヴァ作品にふれることになるとは思いもしなかった。

・とりあえずの相違点としては、シンジくんがやや年相応の反応を見せることが多い。ミサトさんを「ヘンな女」と思っていたり、言葉遣いもやや気弱な感じで自罰的でもない感じがあったり。

・こちらのシンジくんは年相応の精神と抑え込まれた子供の時分が存在しているといった感じ。それに伴い、無理に大人びていたアニメ版と言動や友人関係などがやや異なる。

・また、一部と状況が異なっている。シンジくんを迎えに来たときに表れる第3の使徒に対して、いきなりレイが搭乗する初号機が戦うなど大きな違いも見られる。

・また、使徒が出現する前後の状況など、本編を補完する形で内容が加筆されている部分もあった。

・シンジくんを始めとした登場人物の心情は圧倒的に漫画版の方がわかりやすい。第4の使徒との戦いでシンジくんが命令を無視したシーンは、お母さんへの反抗だとほぼ明言されている。その他にも、アニメ版だと語られていないそれぞれの思いがモノローグで表現されているので分かりやすい。

・あと漫画版オリジナルの回想として、伯父の元にいたときのシンジくんの様子がわかる。大人たちからは腫れ物に触るような扱いをされていたんだな、シンジくん。

・作中の空気感は適度にコメディ要素があって、アニメ版よりもかなり読みやすい。どんより暗い雰囲気が抑えられているので、初めてエヴァに触れるなら漫画版がオススメかも。

・アスカって精子バンクで生まれた子だから、お父さんがそもそもいないのか。あれ、アニメ版だと「新しいお母さんからのぬいぐるみ~」みたいな会話シーンなかったっけ。お父さんが浮気してそうな感じの。あれは精神科医だったのか? 見直そう。

→見返してみたら、やっぱりアニメ版には父親がいたみたい (クレジット表記も「アスカの父」になっている)。縋るべき母は娘の意志を無視し、父は父足り得なかったのか。ちなみに、アスカの父親の声は関俊彦さんが担当。マジで声優が豪華過ぎる。

・よりアスカの自尊心の高さが強調されてる。見栄っ張りというか、自分をよく見せようとする虚栄心が強い感じ。

・こちらのミサトさんを始めとした大人たちは比較的優しい気がする。特にミサトさんのお母さんっぽさが見える。

・墓場での親子会話、漫画版だとゲンドウが人との距離を保つことが苦手なのが凄く分かりやすくなってる。そして、意図的に息子を自分から遠ざけていることも。やっぱりゲンドウの親も彼に愛を与えてくれる存在ではなかったんだろうな。

・レイの内面描写。ゲンドウはレイを大切にしているようで、その実はユイの影を見ているだけだと分かる。我が子のことも少しは気にしているんだろうけど、それ以上に妻のことばかりなんだな。

・一部の使徒との戦いがオミットされているのと、要所要所がまとめられてコンパクトになってるね。アニメ版よりもテンポが良い感じ。その分、比喩や暗喩の量は減っている感じも。やっぱり漫画版の方が読みやすさはあるかも。

・漫画版、加持さんやミサトさんアダルト・チルドレンともいえる側面など登場人物たちの精神的葛藤がやや減っている。その分、エヴァパイロットに纏わる少年少女たちの葛藤と苦悩、成長や細かな前後関係の整理と補完がなされていて繋がりが分かりやすいね。

・登場人物全体の葛藤をまとめていたのがアニメ版。必要な論点を整理して再構成したのが漫画版って感じ。テーマが「使徒との戦い」と「少年少女の葛藤」の2つに絞られたことで、全体像がよりクッキリと見える。もちろん、アニメ版とは別の面白さがあるという意味で。

・アスカが加持さんを好きな理由は、多分父性を求めていたんだろうね。そこも漫画版の方が整理されて表現されているように感じる。

・トウジとのシーンが追加。彼の自宅での会話や、先にエヴァに乗ることが明かされるなど情報開示が増えた感じ。

・え!? こっちではトウジ死んじゃうの!? アニメ版では一応生存 (とはいえ、ほぼ生死不明の状態) だったけど。曇らせイベントが少なめだったしわ寄せがここに収束するとは……。

・結構演出面では漫画版から新劇場版に逆輸入?されたっぽいものもチラホラありそう。

・漫画オリジナルで明かされる、加持さんの過去。加持さんに関しては、過去がチラッとしか明かされていなかったはずですが、セカンド・インパクト後も色々あったんだな……。

・難しい言葉が出てきた時に、補足的な説明をしてくれる漫画版ありがたいな。お陰で内容の理解が捗る。

・ゼーレの人間たちから「タブリス」と呼ばれるカヲルくん。もう顔見せがするんだ。ちなみにタブリスとはユダヤ教における天使の一人とのこと。新劇場版と同様に、こちらではゼーレの刺客としてカヲルくんが出てくるのか。

・全般的に裸以外のエロ要素はオミットされているね。これなら健全な少年少女にも安心してエヴァを見せられるね! (曇らせイベントから目を背けつつ)

エヴァ13号機までの建設予定が出てるってことは、もう新劇場版では13号機まで出す予定が決まってたのかな。

・旧シリーズを原案としているので、こちらのリツコさんもゲンドウと不倫関係なのね。母親も同様っぽい。

・ピアノを引くカヲル君との出会い。この部分も新劇場版とリンクしているね。ここも漫画からの逆輸入なのか、それとも意図的にリンクさせるように作っていたのか。

・子猫を「どうせ生きられないから」と握りつぶすカヲルくん。今の所、作中で一番やばい性格のカヲルくんかもしれない。

・レイとアスカのエレベーターでの会話が無くなり、代わりにカヲルくんとアスカが会話することに。後任になるであろうフィフスチルドレンの出現で、アスカの焦りがより顕著になりました。

・そうか。アスカのエヴァに対する人形扱いは、自分が親にされたことの再現なんだな。虐待を受けた子供による虐待の連鎖を彷彿とさせる。まあ実際、アスカはネグレクトされていたようなもんだけど。

・漫画版のアスカの精神汚染では「あの女の子供」という気になる存在が登場。誰だろうか。

・なるほど。お母さんが本来結婚したかった相手が精子バンクの提供者で、その男が結婚相手に選んだ人物こそ今の自分の母親なのか。結構原作とは異なっている部分かも。

・初号機の侵食を避けたゲンドウ、自らの妻が大事だから侵食を恐れたのか。

・人間的な面を「見ていて飽きない」とするカヲルくんと、「わずらわしい」とするゼーレ。人間の方が人間の良さを知らないのかもしれない。

・自爆の間際に自分の心に気付いた綾波レイと、依然人の心を理解できていないカヲルくん。カヲルくんが使徒との戦いに参加するのは意外な展開でしたね。

・あー「私は多分3人目だから」って、最初の綾波レイはリツコさんのお母さんが殺しちゃってたのか。いま本編を見返すと、手がぶら下がって明確に死んだ描写がされている。それで現在は3人目か。子供を殺してしまったことと、ゲンドウに裏切られたことを苦にしてお母さんは自殺したと。

・ゲンドウ、多分元々利用するためだけに女性と付き合っていたんじゃない気がする。多分、自分を守ってくれる母親代わりを探してたんだろうね。実際、利用するために作り出したはずのレイにユイの面影を見ていたりしてるし。結局、弱い男なんだろうな。

・カヲルくんはレイに触れたからシンジくんへ好意を抱いているのか。

・レイの魂がサルベージされたものっていうのがよくわかってなかったんだけど、つまりは初号機に溶け込んだユイの量子を何らかの形で移植したって認識で良いのかな。

・アダムを取り込もうとするゲンドウ。とんでもないことするね。

・やっぱりゼーレの目的は終末論者めいてるよね。今の人間は醜いので、リセットして生まれ変わろうとする思考。

・このA.T.フィールドの概念、意味は分かるんだけどイマイチ解釈が上手くいかんのだよね。心の壁が何故物理的攻撃を防げるのか。まあこれに関しては、誰もが持ち合わせる自分を守る力という概念の拡張なのかな。

・あと、エヴァにおける魂の概念も少し難しい。シンクロというのは眠っている魂と同化して呼び起こすことだろうけども。

・カヲルくんがシンジくんに殺されることを選んだのは、結局自分が死ぬ運命だからか。彼なりにシンジくんの心に残りたかったんだろうな。それが彼の意思で選んだ、彼の人生か。

・全体的に性的な描写はオミットされている。雑誌掲載的にNGだったのかな。全年齢向けエヴァって感じもある。

・ゲンドウの左手に現れたアダム。「最も醜い部分」というのは、左手は不浄という考えからかな。

・あれ!? ミサトさんじゃなくてゲンドウがシンジくんを助けるの!?

・自分から救いの存在たる妻を奪ったシンジくんが妬ましかったゲンドウ。彼もまた、結局母親という名の救いを求めていたんだろうね。そして、自らの心の補完を望んだ。

・旧劇場版のシンジくんは極度のうつ状態って感じだったよね。無気力感に支配された状態。

・確証はなかったんだけど、やっぱりエヴァ弐号機に宿っていた「魂」ってアスカのお母さんなのか。ただ、接触実験が失敗して精神汚染があったって話だったけど。エヴァ弐号機の中の使徒がアスカの母親の魂をコピーしたのかな。

・あー、人間はリリスから生まれた異教の使徒ともいえる存在なのか。

・そうか、人間も使徒だから滅亡対象っていうのがゼーレの思考ね。

・いや、エヴァの強さはそのまま搭乗者の心なのか? 拒絶する力がより強く、母親の魂が宿っていたからこそシンジくんは適合した?

エヴァ初号機がアスカを守ってる!! 展開が違う!!

使徒から生まれたレイがリリスの心となることで、リリスが復活したのか。

・「ガフの部屋」って何を指してるんだろうな。

→ガフの部屋とは、ヘブライ人の伝説における魂の部屋のことらしい。つまり、人々の魂=心を1つにすることが人類補完計画

・冬月先生はユイがエヴァと同化することを知ってたのか。それでゲンドウを託されたと。でもそれを伝えることなく終りを迎えた。

・かくして人類補完計画は実行され、碇シンジという少年が他者という存在を願ったために世界は復元されたと。綾波レイは雪となって人々の元へ降り注ぎ、碇ユイの魂を宿したエヴァ初号機は宇宙の片隅で息子と世界を永遠に見守り続ける。来なかったはずの冬の訪れに、運命に翻弄された少年少女は再び巡り合う。何だか凄く綺麗に終わりましたね。旧劇場版よりも更に希望に満ちた最後。

・そして問題の短編作品。まさか、真希波マリという女性の真実を漫画版で知ることに成るとは。だから「ゲンドウくん」呼びだったし、彼の計画も何となく知ってたってこと!? 新劇場版も同じなのかな。